大阪社保協通信  1228号 2020.1.30

 

メールアドレス:osakasha@ poppy.ocn.ne.jp        大阪社会保障推進協議会

  http://www.osaka-syahokyo.com/index.html       TEL 06-6354-8662 Fax06-6357-0846

 

1月28日大阪府国保課と協議、2020年度事業費納付金・標準保険料率(統一保険料率)本算定について説明うける

大阪社保協は、1114日に大阪府に対して以下の内容での要望書を提出し、1月28日午後、話し合いを行いました。大阪府国保課からの出席者は事業推進グループ阪口さん・堀さん、財政グループの西村さん。

大阪府に対しては、冒頭27()午後に予定している「大阪府国保統一問題についての学習討論会」に今回の事業費納付金・統一保険料の内容、および今後の見通しについての説明に来ていただくよう要請を行いました。(今日現在、この要請については回答が来ていません)

 

1114日提出の要望内容】

1.    2020年度標準保険料(統一保険料)については引き下げること。

2.   そのために大阪府第2号給付金については、インセンティブ的に交付するのではなく、事業費納付金計算の時に投入し、大阪府事業費納付金そのものを小さくすること。

3.   大阪府国民健康保険運営方針見直しに当たっては、必ず2020年以降4年間の統一保険料シュミレーションを出すこと。そのうえで統一のデメリットについて再度議論し、市町村国保会計が黒字となっても保険料を下げられない矛盾をどう解決するのか、考え方を示すこと。統一時期の延長も含め議論すること。

4.   全国で子どもの均等割を独自に減免する動きとなっている。まず、国からのこどもに対する調整交付金額(2018年度・2019年度)を明らかにしたうえで、国の制度創設町ではなく、府としての減免制度を創設すること。

5.   「災害減免(統一基準)」について2018年度府内市町村ごとの適用件数を明らかにしたうえで、現在の基準を見直し、全壊、半壊だけでなく一部損壊等についても適用できるよう見直すこと。

6.    給与口座の差押えを「差押え禁止の趣旨に反するものとして違法」とした926日大阪高裁判決(確定)について事業運営検討ワーキングチームでも確認し、大阪府内市町村に知らせること。

 

 

 

 

★令和2年度国保「市町村標準保険料率」の算定結果について

117日に大阪府市町村国民健康保険主管課長会議が行われ、来年度の標準保険料率について説明がされました。大阪社保協としては現在公文書開示請求中であり、まだ開示されていませんので、協議で示された資料そのものをアップすることができませんが、説明がありましたので、以下概要を報告します。

以下が来年度の大阪府標準保険料率(統一保険料率)です。2020-2019-2018年度を並べておきましたので、料率を見ただけでも毎年あがっていることがわかります。なお、参考として都道府県標準保険料率も例示しておきました。都道府県標準保険料率は簡単にいうと全国平均の保険料率ということとなります。所得割と均等割りの2方式で計算します。大阪府の均等割と平等割を足したものと比べても、大阪府統一保険料は全国平均よりかなり高いことがわかります。

 

【令和2(2020)1月本算定 大阪府統一保険料率】

 

所得割

均等割

平等割

賦課限度額

医療分

9.05%

32,015

33,785

61万円

後期分

2.69%

9,358

9,875

19万円

介護分

2.66%

19,729

0

16万円

 

【平成31(2019)1月本算定】

 

所得割

均等割

平等割

賦課限度額

医療分

8.57%

29,713

31,799

58万円

後期分

2.69%

9,249

9,898

19万円

介護分

2.58%

19,134

0

16万円

 

【平成30年度(2018年度)

 

所得割

均等割

平等割

賦課限度額

医療分

7.98%

27,311

29,668

54万円

後期分

2.69%

9,178

9,970

19万円

介護分

2.32%

17,062

 

【参考 令和2年度(2020年度)都道府県標準保険料率】

 

所得割

均等割

賦課限度額

医療分

8.62%

50,385

61万円

後期分

2.71%

15,574

19万円

介護分

2.65%

19,508

16万円

 

 

 

 

2020年度一人当必要保険料額は大阪府平均で2019年度比較で激変緩和前9%アップ、緩和後5%アップ

具体的に一人当必要保険料額がどうなるのかを一覧表につくってみました。激変緩和前で平均で12,6039%アップ、緩和後で7,2005%アップですが、自治体によりもっとアップしているところがあります。

2019-2020一人当必要保険料比較

大阪社保協作成

一人当必要額

2019年度保険料収納必要額A   【本算定激変緩和後】

2020年度保険料収納必要額B  【本算定】

B-A    値上げ額

値上率

2020年度保険料収納必要額C   【本算定】激変緩和額反映後

C-A       値上げ額

値上率

府全体平均

135,644

148,247

12,603

9%

142,844

7,200

5%

1

大阪市

135,118

143,745

8,627

6%

141,826

6,708

5%

2

堺市

129,982

145,933

15,951

12%

138,151

8,169

6%

3

岸和田市

137,164

145,751

8,587

6%

145,751

8,587

6%

4

豊中市

140,469

160,261

19,792

14%

148,387

7,918

6%

5

池田市

146,956

160,282

13,326

9%

156,145

9,189

6%

6

吹田市

147,599

161,272

13,673

9%

154,867

7,268

5%

7

泉大津市

129,618

144,558

14,940

12%

136,766

7,148

6%

8

高槻市

139,013

156,480

17,467

13%

146,102

7,089

5%

9

貝塚市

125,942

144,780

18,838

15%

133,418

7,476

6%

10

守口市

136,417

144,787

8,370

6%

144,787

8,370

6%

11

枚方市

128,404

150,215

21,811

17%

136,566

8,162

6%

12

茨木市

135,798

160,938

25,140

19%

151,182

15,384

11%

13

八尾市

138,052

150,621

12,569

9%

142,902

4,850

4%

14

泉佐野市

138,052

146,403

8,351

6%

146,403

8,351

6%

15

富田林市

140,271

149,216

8,945

6%

146,291

6,020

4%

16

寝屋川市

122,252

141,052

18,800

15%

130,069

7,817

6%

17

河内長野市

146,676

152,711

6,035

4%

152,711

6,035

4%

18

松原市

133,223

141,701

8,478

6%

138,825

5,602

4%

19

大東市

129,628

141,039

11,411

9%

135,931

6,303

5%

20

和泉市

135,159

151,306

16,147

12%

142,391

7,232

5%

21

箕面市

147,606

166,967

19,361

13%

157,350

9,744

7%

22

柏原市

140,367

149,390

9,023

6%

146,506

6,139

4%

23

羽曳野市

129,550

146,838

17,288

13%

138,840

9,290

7%

24

門真市

126,266

144,875

18,609

15%

133,862

7,596

6%

25

摂津市

147,432

156,444

9,012

6%

153,524

6,092

4%

26

高石市

136,972

147,952

10,980

8%

147,952

10,980

8%

27

藤井寺市

133,563

143,095

9,532

7%

140,417

6,854

5%

28

東大阪市

136,730

146,957

10,227

7%

142,493

5,763

4%

29

泉南市

120,750

126,582

5,832

5%

126,582

5,832

5%

30

四條畷市

132,572

148,828

16,256

12%

139,888

7,316

6%

31

交野市

144,173

160,322

16,149

11%

151,469

7,296

5%

32

島本町

155,935

161,982

6,047

4%

161,982

6,047

4%

33

豊能町

158,391

170,177

11,786

7%

164,887

6,496

4%

34

能勢町

129,891

147,430

17,539

14%

137,296

7,405

6%

35

忠岡町

132,696

142,988

10,292

8%

138,701

6,005

5%

36

熊取町

148,633

152,826

4,193

3%

152,826

4,193

3%

37

田尻町

126,107

141,190

15,083

12%

132,653

6,546

5%

38

阪南市

133,971

141,704

7,733

6%

141,704

7,733

6%

39

岬町

140,434

151,170

10,736

8%

146,820

6,386

5%

40

太子町

138,791

159,380

20,589

15%

147,279

8,488

6%

41

河南町

149,666

156,574

6,908

5%

154,784

5,118

3%

42

千早赤阪村

137,704

160,752

23,048

17%

146,161

8,457

6%

43

大阪狭山市

142,564

158,617

16,053

11%

150,220

7,656

5%

 

20182020年激変緩和前府内平均1人当必要保険料は2万円・16%アップ!このままでは2024年一人当18万円・19万円に!?

大阪府が必要保険料だと提示するのはあくまでも激変緩和後の保険料です。激変緩和というのは、2023年までは国と大阪府が傾斜的に財政投入をして保険料を抑えるものですが、2024年にはそれが無くなります。

2018年の保険料と比較して、2019年度・2020年度必要保険料がどうなっているのかを比較する必要があります。毎年金額ベースで1万円ずつ、率では9%16%と大きくアップしていることがわかります。このままでは4年後の2024年には一人当必要保険料は18万円後半、19万円になるのではという最悪の予想ができます。

 

 

 

 

 

2018-2020激変緩和前必要保険料比較

大阪社保協作成

市町村名

2018年度保険料収納必要額@

2019年度保険料収納必要額A  【本算定激変緩和前】

2020年度保険料収納必要額B  【本算定激変緩和前】

2018年@→2019年A値上率

2018年@→2020年A値上率

府全体平均

127,894

139,669

148,247

9%

16%

1

大阪市

123,968

135,118

143,745

9%

16%

2

堺市

120,736

133,668

145,933

11%

21%

3

岸和田市

126,406

137,164

145,751

9%

15%

4

豊中市

139,948

152,770

160,261

9%

15%

5

池田市

134,835

146,956

160,282

9%

19%

6

吹田市

137,003

151,643

161,272

11%

18%

7

泉大津市

124,670

136,424

144,558

9%

16%

8

高槻市

136,754

149,732

156,480

9%

14%

9

貝塚市

125,821

137,778

144,780

10%

15%

10

守口市

124,592

136,417

144,787

9%

16%

11

枚方市

131,003

142,494

150,215

9%

15%

12

茨木市

140,091

153,363

160,938

9%

15%

13

八尾市

132,906

143,373

150,621

8%

13%

14

泉佐野市

125,932

138,052

146,403

10%

16%

15

富田林市

129,001

140,666

149,216

9%

16%

16

寝屋川市

120,319

131,588

141,052

9%

17%

17

河内長野市

133,509

146,676

152,711

10%

14%

18

松原市

123,540

133,911

141,701

8%

15%

19

大東市

120,848

132,642

141,039

10%

17%

20

和泉市

131,318

143,373

151,306

9%

15%

21

箕面市

146,556

159,409

166,967

9%

14%

22

柏原市

129,522

140,795

149,390

9%

15%

23

羽曳野市

127,871

138,864

146,838

9%

15%

24

門真市

125,597

136,721

144,875

9%

15%

25

摂津市

136,741

149,143

156,444

9%

14%

26

高石市

124,536

136,972

147,952

10%

19%

27

藤井寺市

124,257

133,563

143,095

7%

15%

28

東大阪市

127,451

139,690

146,957

10%

15%

29

泉南市

112,417

120,750

126,582

7%

13%

30

四條畷市

128,693

140,153

148,828

9%

16%

31

交野市

138,502

151,865

160,322

10%

16%

32

島本町

144,218

155,935

161,982

8%

12%

33

豊能町

151,423

164,273

170,177

8%

12%

34

能勢町

130,622

141,513

147,430

8%

13%

35

忠岡町

124,374

134,869

142,988

8%

15%

36

熊取町

135,888

148,633

152,826

9%

12%

37

田尻町

125,529

134,414

141,190

7%

12%

38

阪南市

123,253

133,971

141,704

9%

15%

39

岬町

133,056

142,329

151,170

7%

14%

40

太子町

138,901

150,793

159,380

9%

15%

41

河南町

139,046

150,115

156,574

8%

13%

42

千早赤阪村

141,467

153,204

160,752

8%

14%

43

大阪狭山市

137,901

149,495

158,617

8%

15%

 

2018年度大阪府国保特別会計決算は単年度黒字737600万円、ただし国への償還110億円があり、実質▲372100万円の赤字に。

27()夕方、「大阪府国保統一問題についての学習討論会」を大阪府保険医協会で開催します。開始時間は大阪府から説明に来られるかどうかで変わります。決定次第発信しますので、ぜひご参加ください。

 

 

大阪社保協 地域・団体活動者会議

★日 時・・・202021日(土)13時〜16

★場 所・・・大阪府保険医協会

★議 題  @「第30回総会(37)議案」に対する討議

A地域での社会保障運動についての交流

B国保・介護保険の取り組み等